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がん保険は本当に不要なのか!?これを見ればがん保険が「必要」か「不要」かが分かる!

色々なサイトやYouTubeなどで保険不要説が流れていますが、(保険って何。本当に必要なのか。)でお伝えしたように、すべての人がそうとは限りません。それってどういうことなのって思った方は、(保険って何。本当に必要なのか。)に詳細を載せていますので一度ご覧ください。

今回はその中でも、がん保険について話をしていきます。

 

こんな方におすすめ

  • がん保険は、【必要なのか】もしくは【必要ないのか】よく分からない
  • どうやったらその判断がつくのか知りたい

 

結論から言うと、

ほとんどの人が、がんに対する備えはあった方がいいです!

とにかく、がんに罹患したら大変です!

何が大変かと言うと、

 

ポイント

治療費 + 雑費 + 収入減少

 

と、たくさんのお金がかかるからです。

 

では、一つずつどのくらいお金がかかってくるのか見ていきましょう。

まずは基本から、、、

 

 

がんとは

人間の身体は約60兆個の細胞から出来ています。そのうち毎日1%くらいの細胞が死んで減っていきますが、細胞分裂によって減った細胞は新しく増えていきます。その過程で細胞が突然変異(細胞のコピーミス)することでがん細胞が出来ます。そのがん細胞は1日に5000個も出来ますが、免疫細胞がやっつけてくれています。しかし、様々な原因で免疫力が低下したためにがん細胞をやっつけそこなった結果、がん細胞が残ってしまいます。その生き残ったがん細胞が細胞分裂を繰り返し、大きくなっていきます。

 

がんの浸潤

(参照)リビングくらしナビ

 

現在、日本人の2人に1人は一生のうちになんらかのがんにかかると言われています。ただ、まだ働き盛りのうちになる確率は10%あるかないかぐらいとなっています。

定年前は女性の方ががんになる可能性が高く、定年後は男性の方ががんになる可能性が高い、というのが下の図をみれば分かりますね。

 

がん統計

(参照)保険相談サロンFLP

 

今の時代、治療技術が進歩しているため、生存率はどんどん上昇しています。ということは、がんはもう「死ぬ病気」ではなく、「生きて治療を続けていく病気」に変わってきているのです。

 

がん生存率推移

(参照)看護roo!

 

がんになる原因

がんになる原因には様々な要因があるが、その中には予防できるものが多いんです。

がんは遺伝が原因じゃないのか。自分は家系的にがん家系じゃないから大丈夫。と思っている人が多くないですか。実はそうじゃないんです。がんの要因の多くは生活習慣に起因するものなのです。

日本人の男性の53.3%・女性の29.9%の方は、生活習慣や感染によってがんになっています。

ここで、具体的にどんな要因(内容)があるのかというと、まとめると以下の8つになります。

  1. 喫煙
  2. 飲酒
  3. 食物・栄養(塩分過多、野菜・果物不足)
  4. 身体活動(運動不足)
  5. 体格(肥満)
  6. 感染(ウイルス)
  7. 化学物質
  8. 生殖要因とホルモン

一つ一つの細かな説明は割愛します。ただこれから言えることは、生活習慣病を予防すれば、がん予防にもなるということです。

 

がん要因

(参照)県民の友

 

では、がんを予防するには何が必要なのかと言うと、

国立がん研究センターが予防に重要な要因として、

「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」「感染」

の6つを取りあげ、実践することで、がんになるリスクはほぼ半減するとしています。

 

がん予防

(参照)富山県

 

まずは、予防が大事です!

 

もしも、がんになったら・・・

どれだけ予防をしていたとしてもがんに絶対に罹患しないということではありません。では次からは、がんに罹患したら今後どうなるのかについてお話していきます。

がんに罹患したら、みなさん当然治療をしていきますよね。その治療する際に、「入院しながら治療する場合」と「通院しながら治療する場合」があります。昔なら長く入院しながら治療することが多かったのですが、今の時代は、入院期間はどんどん短くなり、家に帰って通院しながら(仕事をしながら)治療することが多くなっています。

そうです、がんの治療は、「早く退院して、通院で治療継続」という傾向になってきているのです。

 

がん入院通院比

(参照)アクサ生命

 

では、通院での治療期間はどのくらいかかるのでしょうか。

1年未満で終わることが約半数、1年以上10年未満が約半数というデータがあります。入院は約20日だったけど、通院での治療は結構長くなるんですね。

 

がん治療期間

(参照)ライフネット生命

 

通院しながらということは、多くの方は、仕事に復帰しながら治療を継続していくということですよね。

※仕事に復帰するということは、傷病手当金の恩恵は受けられません。(詳しくは後で説明します)

 

がんに罹患すると、不安なことがたくさん出てきます。

治るのか。治療費はどのくらいかかるのか。治療費以外の出費はどのくらいかかるのか。仕事は出来るのか。収入はどうなるのか。家族の生活はどうなるのか。

自分だけではなく、家族も同じように不安になっています。

こんなにたくさんの不安がある中で、みなさんは精神状態を安定させて生活出来ますでしょうか。

一つでも二つでも不安なことが解消できれば、どれ程気持ちが楽になるか想像出来ますでしょうか。

 

がんになったら

(参照)がん患者入門

 

東京都保健局が2014年に公表した「がん患者の就労等に関する実態調査」報告書によると、がんに罹患し1ヶ月以上休職した後に復職した人は、60%以上いるという結果が出ています。

さらに、治療と仕事を両立する上で困難であったことは、「治療費が高い、治療費がいつ頃、いくらかかるか見通しが立たない」(34.5%)や、「働き方を変えたり休職することで収入が減少する」(29.7%)といった経済的な問題が多く挙げられています。

 

これら不安の多くは、元をただせば「お金」に繋がっているはずです。

がんに罹患すると、いくらお金が必要なのかが分からないから不安になりますよね。ということは、いくらお金がかかるのかがある程度分かっていれば、その不安は解消できるはずです。

 

では次からの項目は、実際にどのくらいお金がかかるのかについてお話していきます。ここからがメインですね!

考え方は3つ!

 

治療費

がんの治療は三大治療(手術・放射線・抗がん剤(ホルモン剤))が主流です。たとえそのどんな治療をしたとしても、公的医療保険対象の治療であれば高額療養費制度が適応されます。

高額療養費制度とは、簡単に言うと、「決められた上限以上の治療費は払わなくてもいい。」という制度です。

日本では国民皆保険制度を導入しているため、誰もが公的医療保険制度に加入しています。これが最強の医療保険といわれるものです。年齢や収入によって違いはありますが、みなさんは基本的に治療費は3割負担になっていると思います。

例えば、治療費100万円かかったら、病院の窓口で支払うお金は30万円でいいですよね。でもこれでも結構高くて家計の負担になってしまいます。そのため、1ヶ月の自己負担の上限を設けて、家計への負担を軽くしてくれているのが高額療養費制度なのです。ただ、誰でも同じ上限額かというとそうではなく、上限は年齢や年収によって変わります。(今回は70歳未満という前提で話をしていきます。)

 

例えば、30歳、年収400万円の方ががんになって治療しました。治療費は1ヶ月で100万円かかりました。という場合。

治療費の支払いはいくらになるでしょうか。

計算

治療費100万円×30%(3割負担)=30万円(病院の窓口で支払うお金)

高額療養費:80100円+(100万円ー267000円)×1%=87430円(自己負担額)

30万円ー87430円=212570円(後で戻ってくるお金)

実際の治療費は87430円の支払いで大丈夫でした。ということになります。

 

高額療養費

 

高額療養費例

(参照)オリックス生命保険

 

高額療養費制度が分かれば、治療費のだいたいのイメージはつきましたよね。ただ、がんに罹患したときに本当にそんなにお金かかるのかということはまだ分かりませんね。ではどのくらいお金がかかるのでしょうか。三大治療別に見ていきます。

 

(手術)

基本的に入院中に施行するため、平均入院期間(20日)から考えても1ヶ月の高額療養費である87430円あれば十分かもです。

(放射線)

週5日の治療を6~8週間施行します。そのため、87430円×2ヶ月=174860円あれば十分かもです。

(抗がん剤・ホルモン剤)

治療費は薬によって治療費はピンきりです。がんの種類や効果によって変わりますが、2ヶ月~数年間投与します。そのため、1年間高額な治療が続いたとすると、

治療費:(87430円×3ヶ月)+(44000円×9ヶ月)=658290円

1年間治療が続けば、治療費だけで70万円弱かかる可能性があるということです。さらに1年で終わらずに数年間抗がん剤の治療が必要になった場合は、約70万円×○年間になるため数百万円かかる可能性があります。

※44000円は高額療養費の該当が4ヶ月以降も継続した場合(多数回該当)、4ヶ月目以降からは高額療養費の上限が44000円になるということです。

 

ココがポイント

治療でお金がかかるのは、抗がん剤(ホルモン剤)の治療を長い期間続けた時

 

他にも、公的医療保険対象外の治療もあります。先進医療や自由診療というものです。この治療は、3割負担対象外なため全額自己負担になります。そのため治療費は、数十万円~数百万円以上するものもあります。今回詳細は割愛します。

 

先進医療自由診療

(参照)フコク生命

 

雑費

雑費と言われてもなかなかイメージ出来ないですよね。分かりやすいように一覧にしてみましょう。

雑費一覧

○ 差額ベッド代

○ ウィッグ代

○ 交通費・宿泊費代

○ サプリメント・健康食品代

○ ヘルパー・ベビーシッター代

 

○差額ベッド代

入院中に、周りのことを気にせずに入院生活を送りたい、来訪者と気兼ねなく面会したい、テレビも気兼ねなく観たい、自分が食事制限中に同室の方の食事を見るのが辛い、などプライベートを制限されたくない方は、差額ベッド代を払ってでも個室に入ったほうがいいかもしれません。その際、差額ベッド代が治療費+αで必要になります。

平均的な1日あたりの差額ベッド代の目安:6354円/日

計算

がん入院中の差額ベッド代の目安:入院約20日×6354円/日=127080円

 

差額ベッド代

(参照)保険相談ナビ

 

○ウィッグ代

ファッション用ウィッグと医療用ウィッグがあります。このうち、がんの方が使用するのは医療用ウィッグになります。その違いは、

・ファッション用ウィッグ・・・目的は、ヘアスタイルを変えて一時的に楽しむため。いわゆるオシャレのために使用。

・医療用ウィッグ・・・目的は、脱毛部分をカバーするためで日常的に使用する。JIS規格も制定されている。日常的に使用するため、耐久性・着け心地・お手入れのしやすさが大事。

(医療用ウィッグの種類)

・既製品・・・すでにスタイルが出来上がっているウィッグ。価格は、1万円~10万円

・セミオーダー・・・ベースとなるウィッグを希望のスタイルに合わせて、カット・スタイリング可能。価格は、10万円~40万円

・フルオーダー・・・ウィッグの毛質・スタイル・髪色などを自由に選べる。価格は、40万円~80万円

※セミオーダーとフルオーダーのメリットは、頭皮・毛量に合わせて調整可能。耐久性も高いため長い期間使用可能。抗がん剤治療でウィッグが必要となる期間は、1年半~2年ぐらいになる。その点も踏まえて、セミオーダーとフルオーダーのメリットは大きい。

 

○交通費・宿泊費

治療する病院が近くにあればいいが、がんの治療が出来る病院は少なく、遠方になることも少なくない。厚生労働省によると(令和3年4月1日現在)、全国にがん診療連携拠点病院は405箇所、地域がん診療病院は46箇所指定されています。

通院治療中は、副作用や通院の疲労が重なるなど体調が良くないことも多いと思います。その状態で自分で車の運転が難しい場合は、公共交通機関にて移動するか、タクシー利用、色々なサービスの利用、家族のサポートが必要になってくると思います。

家族が付き添う場合は、家族の移動費。もし家族に子供を見てもらうなら、自宅までの移動費。入院中にお見舞いに来てもらうなら、その移動費や宿泊費など、自分だけではなく家族も含めて必要になってくる。

この費用に関しては、住んでいる場所・治療する病院の場所により、個人差は大きい。

 

○サプリメント・健康食品代

がんに罹患すると、自分や家族は一生懸命がんと闘う。がんを治したい一身で、本やネットなど色々なところから情報を収集する。その中で、少しでもがんに良いと書いてあるものは藁にもすがる思いで試してみたいと思うのが当たり前の心情だと思う。そこで一番取り入れやすいのがサプリメントや健康食品である。

 

○ヘルパー・ベビーシッター代

これまで、がんに罹患した時はどうなるのか話をしてきたので、食事・育児・家事をすることが困難になることはある程度想像つくかと思います。その際に、自分だけではどうすることも出来ません。こんな時こそ周りの人の力を借りましょう。これは怠けや恥ずかしいことではありません。

公的介護保険の認定を受けていれば、その範囲内で利用することが出来るので、支出は少なく抑えることが出来ます。介護保険の認定がなくても自費でサービスを受けることが出来ます。その場合は、支出が大きくなる可能性があります。

・ベビーシッター・・・1時間当たり 1500円~3000円が相場だと思います。(地域・サービスによって差はあります)

・ヘルパー・・・身体介助・生活援助・配食・福祉用具・送迎など(サービスによって料金はバラバラ)

 

ココがポイント

雑費は、結構お金がかかるが個人差あり。50万円程度あればある程度カバー出来る。

 

収入減少

「もしも、がんになったら・・・」の項目でもお話しましたが、がんの治療をしていくにあたり、入院中は当たり前だが、通院治療中もすぐに仕事に復帰できるわけではない。仕事に復帰出来たとしても、罹患前と全く同じように仕事が出来るとは限らない。厚生労働省がん研究助成金「がんの社会学」に関する合同研究班の調査によれば、がん罹患後、約31%が「依頼退職」、約4%が「解雇」、自営業者で約17%が「廃業」というデータがある。退職はしていなくても、「部署変更」や「時短」など様々なことが考えられる。その結果、収入はがん罹患後に大幅にダウン(約20%ダウン)する可能性がある。

 

がん収入減少

(参照)吉村やすのり生命の環境研究所

 

ここで、働けなくなった場合は、傷病手当があるから収入の補填になるんじゃないのか。という声も聞こえますが、傷病手当金とは、①業務外の事由で病気・ケガの療養のために休業中、②仕事に就くことが出来ない、③4日以上仕事に就けなかった。この3つの条件に該当すれば給料の2/3程度を受け取れる制度です。がんの治療のために通院しているが、仕事には復職している状態であれば、傷病手当金の対象外になります。1ヶ月以上休職した後に復職した人は60%以上いるというデータがあるように、復職する人が多いため、多くの人は傷病手当金の恩恵を長くは受けれない可能性があります。

※自営業の方は、そもそも傷病手当金はありません。

 

傷病手当金

(参照)ForbesJAPAN

 

最低1年間通院治療を継続し、収入が20%ダウンすると仮定すると、年収×20%分は用意しておくと安心して生活出来るかもしれない。

日本人の平均年収436万円で考えると、

計算

436万円×20%=872000円(約90万円

 

ココがポイント

収入減少に対しては、年収×20%準備があると安心

 

がん罹患後に必要資金

日本の平均年収(436万円)の方の場合、1年間に必要な資金は、

①治療費・・・70万円

②雑費・・・50万円

③収入減少・・・90万円

 

ココがポイント

必要資金:70万円+50万円+90万円=210万円

 

まとめ

がん保険が必要か必要ないかの判断は、がんの治療は長期化し、お金がたくさんかかることを知ること、

その上で、その資金をしっかりと準備出来ているかを確認することが大事です。

それを踏まえ、私は、

多くの人にとって、「がん保険は必要」だと思います。

がんに罹患したとき、たくさんある不安の一つである、「お金」に関しての安心感を得られるのが保険です。

 

実際はお金だけではなく、精神的なショックも強いです。自分だけではなく家族もショックが大きいです。そんな中、お金の心配までしないといけないことになったら、あなたはどうでしょうか。私は、耐えられないと思います。

 

がんに罹患した時のお金は、生活費や将来のためのお金とは別に準備出来ていますか。がんは、遺伝だけが原因ではないですよ。生活習慣病から罹患することもありますよ。もし今がんに罹患したら、今までと同じように生活出来ますか。家族は生活していけますか。

 

ちゃんとお金の準備が出来ているのであれば、保険はいらないと思います。「今投資してそのため(治療費等のため)にお金貯めてる(増やしている)から大丈夫だよ。」と考えている人が今の時代は多いかもしれません。もしそんな考えの方がいれば、確率としては低いかもしれないけれど、意外とがんに罹患している人は身近にもいますよ。がんに罹患した時に、投資とは別に治療費や生活費などに使えるお金(生活防衛資金)は別に準備していますか。その生活防衛資金がないと、せっかく将来のために投資しているお金を治療のために使わないといけないかもしれませんよ。色々と一生懸命考えて投資していたのに、無駄になってしまうかもしれませんよ。

 

ネットや動画などで「がん保険は必要ない」という言葉をそのまま鵜呑みせずに、一度ちゃんと自分のこと家族のことを考えた方がいいと思います。その上で、「がんに罹患してもちゃんと準備できてる。大丈夫。」ということであれば、保険は必要ありません。

 

もう一度、ちゃんと、「自分ごと」として考えることをおすすめします!

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