保険って何なの。必要なの。お金の無駄使いじゃない。
って思ったことありませんか。
そんなあなた、一度この記事を読んでみてください。
少しは見方が変わるかもしれません。
目次
保険とは?
保険について


保険とは
お金(経済的)に困ったときに助けてくれるもの
= お金に困らない限り必要のないもの
なので極論で言うと、お金がある人は保険は必要ありません。なぜかというと、お金に困る場面に遭遇しても、自分の貯蓄で支払うことが出来るからです。
保険ってこれだけなんです。「あんまり貯蓄がないよー」という方は、ちょっと見ていってください。
では、どんな時にお金に困るんでしょうか?
保険が必要な人
お金に困る場面
- 入院(病気・ケガ)
- 三大疾病(ガン・急性心筋梗塞・脳卒中)
- 介護・就業不能(働けない)状態
- 死亡時(生活費・お墓代)
- 教育資金
- 老後生活
- 火災
- 交通事故
これらのお金に困る場面において、今ある貯蓄でカバーすることが出来れば保険は必要ありません。
色んなところで保険は必要ないという記事を見かけますが、みなさん本当に上記の場面でお金に困ることはありませんか。
自分だけではなく、大切な家族に迷惑を掛けないですか。
もし一つでも、自分が上記の場面になったときにお金が足りないかもということがあれば、一度保険を考えてみるといいでしょう。考えることや話を聞くことはタダです。何も知らずにこれから生活していって大丈夫ですか。何かあった時に一番困るのは誰ですか。
そんな時に助けてくれるのが保険です。一度、自分のため・家族のために真剣に考えてみましょう。
※すべてが心配だからといって、何でも保険に加入することはやめましょう!保険ビンボーになって日々の家計を圧迫しては元も子もありません。大事なのは、優先順位です。まずは、一番お金に困るのはどんな場面なのか?ご自身でイメージしてみましょう。そのために、この記事を参考にしてみてください。
入院
入院でお金に困ることは、入院している間の治療費・日用品代・差額ベッド代・食費にかかる費用です。人によっては仕事を休むことによる収入減少も関係あるでしょう。
○治療費・・・基本的に支払いは健康保険が適用され自己負担額は3割です。しかし高額療養費制度があるため、どんなに治療費がかかったとしても支払い上限が決まっています。高額療養費制度適用後で治療費の上限は10万円前後をイメージするといいでしょう。
※実際には、年齢・年収で上限が違います。
あとは、日用品代・差額ベッド代・食費です。
○日用品代・・・入院中のパジャマや洗面道具、暇な時間にテレビを観るとテレビカードが必要になります。雑誌や新聞代など様々な雑費がかかります。
○差額ベッド代・・・入院者が個室や少人数の病室を希望すると、差額ベッド代として別途請求されます。この差額ベッド代には健康保険は適用されないため、全額自己負担になります。
○食費・・・H30.4.1以降、1食あたり460円となっています。
全てひっくるめると、入院一日あたりの自己負担額は、1万円~1万5000円ぐらいかかることが一番多いと言われています。
では、1回の入院において、
かかる費用は、平均20.8万円
と言われています。
※入院日数によって総額は変わりますので、あくまでも平均です。
参考:生活保険文化センターの令和元年「生活保障に関する調査」より
三大疾病
三大疾病とは・・・ガン・急性心筋梗塞・脳卒中
のことを言います。日本人の死因ベスト3ですね。
この三大疾病も病気だし入院と一緒の考えじゃないの。と思われるかもしれません。
そうです、入院中に関しては一緒です!
しかし、他の病気と一緒の考えでは、後々お金に困ってしまいますよ!
なぜなら、、、
治療が長期化・治療費が高額
になりやすいからです。
特に、ガンと脳卒中は大変ですよ。退院後が大変です。
○急性心筋梗塞・・・治療は、手術と投薬がメイン。入院中の治療費である程度カバーできます。通院(定期検査・薬・リハビリ)回数は多くない。
かかる費用は、入院費+通院費で、ほとんど入院費用(平均20.8万円)と同じ。
短期的(入院中)にお金が必要。
○ガン・・・入院期間は短く、メインは通院治療(放射線・抗がん剤・ホルモン剤)になります。特に抗がん剤・ホルモン剤が治療期間が5年(長くて10年)になります。しかも治療費は、数万円~数百万円かかります。最近では、免疫療法など健康保険対象外(全額自費)の治療も増えてきています。薬代で数千万円かかることも。。。
かかる費用は、入院費+通院費(月に数万円~数千万円)。
長期的(通院治療)にお金が必要。
○脳卒中・・・脳卒中になり、もし麻痺や言語障害が残れば入院期間は長くなり、退院後も長期的な通院(定期検査・薬・リハビリ)が必要になります。それだけではなく、介護費・住宅改修費・以前のように仕事が出来ないことによる収入減少も考えられます。そのため、入院中よりも退院後の方がお金のことを考えると大変だと思います。若いうちに脳卒中になると、ずっと収入減少が続くわけですから、なおさら大変ですよね。
かかる費用は、入院費+通院費+介護費(平均:月7.8万円)+住宅改修費+収入減少分の生活費。月に20万以上になるかも。
長期的(生活していくため)にお金が必要。
参考:平成30年度生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」より
介護・就業不能
介護・就業不能とは、病気やけが等で働けなくなった時に、収入減少や介護費用がかかる状態です。
そのため、死亡時よりもお金がかかると言われています。自分だけではなく家族にも負担がかかってしまうんです。それなのに、みんなあまり関心がないのが現状です。それは、ただ単に今まで考えていなかっただけ(知らなかっただけ)で、情報さえあれば考えるキッカケになると思います。
死亡時は、もらえるはずだった給料がなくなるだけ。介護・就業不能時は、給料がない+介護費や生活費が必要になるんです。
定年年齢がどんどん延びていくこの時代、最もお金が必要なのはこの状態かもしれません。定年年齢が延びていくということは、老齢年金を受け取る時期も延びていくということ。つまり、働けない期間が長ければ長いほど、お金に困っていくということです。
では、どのくらい費用がかかるのか。これは考えやすいですよね。実際に自分が今どのくらい給料をもらっているのか。そして老齢年金を受け取るまで何年あるのか。を計算すると出てきますよね。あとは、介護費用がいくらぐらい必要なのか。でだいたい予想つきます。
かかる費用は、(老齢年金受け取り年齢ー今の年齢)×12ヶ月×(給料+介護費用)
例)30歳男性、老齢年金受け取りは65歳、手取り給料:月30万円、介護費用:月7.8万円(三大疾病の項目を参照)
(65歳ー30歳)×12ヶ月×(30万円+7.8万円)=15876万円(1億5876万円)
実際に計算してみると、かなり大きなお金が必要になるのがわかりますよね。
※実際は、傷害手当金や障害年金等の公的保障もあります。
死亡時
死亡時にお金に困ることとは、遺された家族の生活費やお葬式代(お墓代含む)がメインだと思います。生活費の中には、子供の教育費も含まれています。
もし、あなたに万が一があっても家族はこれからもずっと生きていきます。あなたの年収がなくなった家族は今まで通りに生活していくことが出来るでしょうか。遺された家族に十分な収入や十分な資産が残されていれば、大丈夫かもしれません。ですが、十分な収入や資産がない場合はどうでしょうか。家賃を払えなくなり引越しをしたり、学費を払えなくなり退学したり、朝から夜中まで仕事をしたり、生活が苦しくなるかもしれません。生活レベルを下げざるを得ないかもしれません。そうならないために、今考えておくことが必要なんです。
ということは、たとえ万が一のことがあっても、あなたの今の年収をそのまま家族に残しておくことが出来れば、遺された家族は今までと同じような生活を送っていくことが出来るんです。
では、実際にかかる費用はいくらか。それは、家族構成や遺された家族の生活費が必要な期間によって変わってきます。
家族構成・・・独身の人、夫婦二人暮らしの人、夫婦+子供がいる人など。
○独身の方はお葬式代だけでいいかもしれません。
かかる費用は、平均100~200万円。
○独身ではなく、夫婦二人暮らし・夫婦+子供がいる人などは、遺された家族の生活費が必要な期間の設定が必要です。(①子供が就職するまで、②妻が老齢年金を受け取るまでなど)
かかる費用は、今の年収×生活費が必要な期間
例)30歳男性(死亡)、妻30歳、子供2人(4歳・2歳)の4人家族。年収400万円、生活費が必要な期間:妻が老齢年金を受け取るまで(65歳で老齢年金を受け取る)
400万円×(65歳ー30歳)=14000万円(1億4000万円)
さっきの介護・就業不能時にかかる費用と同じぐらいお金がかかりますよね。
※実際は、遺族年金等の公的保障もあります。
教育資金
教育資金といえば、まず頭に思い浮かぶのは学資保険だと思います。
では、学資保険とは何のためにみなさん加入しているんでしょう?加入したときにどんな思いで加入しましたか?
それは、大学・短大・専門学校など高校卒業後のためだと思います。
なぜなら、教育資金で1番お金がかかるのは、高校卒業後だからなんです。
かかる費用は、平均500~1000万円。
高校まで公立であれば、高校まではそんなにお金はかからないんです。
そして、学資保険の給付金の受け取りは基本17歳・18歳なんです。そうなんです!そもそも学資保険とは、子供が17歳・18歳にならないと受け取れないんです。
※各学校の入学時に少しずつ受け取れるタイプもあります。
高校までは、普通に生活費から賄えるかもしれません。大学はまず、入学金・学費等で100万円以上の多額の出費が必要になります。これを生活費から賄えますか。もし、その時にお金がないということになれば、可愛い子供の将来への可能性を狭めることになるかもしれません。生活費から賄うことが厳しいのであれば、高校卒業後の進路のために、銀行貯金や学資保険・投資でお金を増やす等の検討が必要です。家庭の状況に合わせて、1番増える方法で考えてもいいと思います。
ここまでは、親が生存している場合の話です。
では、もし親が死亡したら?
銀行貯金や投資で順調にお金を増やすことが出来ていたとしても、途中で親が死んだら、、、
そうなってしまった場合は、親が生存していた時までの貯金が高校卒業後の教育資金になりますよね。早く親が死んでしまったら、貯まっている貯金は少ないですよね。それでは、もしかすると、希望していた進路先に進めないかもしれません。
そういったときに力を発揮するのが、保険です。冒頭でお話したように、お金に困った時に助けてくれるのが保険です。人生、良いことばかりを考えていては、もし最悪の事態が発生したときに対応できません。最悪の事態も想定した上で、自分たちにはどんな方法が1番いいのかを考えることが大切です。
ちょっと保険の話になってしまったので、今回はここまでにしておきます。すいません。
※実際は、奨学金制度もあります。
老後生活
老後生活とは、定年後の生活(セカンドライフ)のことです。そのため、主な収入源は年金になります。
政府が老後2000万円問題を発表して大問題になりましたよね?あれは、あながち間違いではありません。実際に老後生活に必要な生活費を計算してみると、年金を受け取るだけでは2000万円近くが足りないという現実が待っています。
かかる費用は、(生存年齢ー年金生活が始まる年齢)×12ヶ月×(生活費ー収入)
例)65歳の夫婦、年金20万円、ゆとりある生活を送るには35万円、80歳まで生きる。
(80歳ー65歳)×12ヶ月×(35万円ー20万円)=2700万円
この計算では、80歳までゆとりある生活をしていくためには、2700万円が不足していることが分かりました。今の時代は人生100年時代なので、もっと生活費が不足する可能性があります。さらには介護費もプラスされます。
※正確な数値では計算していないので、参考程度にと思ってください。
ではみなさん、このような状況で楽しいセカンドライフを送っていけますか。定年後は旅行に行ったり、趣味に没頭したりと色々したいことありませんか。政府が言っているのは、自分で何も対策を練らなければ、政府は生活を保証しないですよ。だから、「自分で考えて老後資産を貯めてくださいね!そのためのお手伝いはしますよ。」っていうことなんです。そのお手伝いがNISAや確定拠出年金なんです。
教育資金では最悪貯金がなくても奨学金というローンがありますが、老後の生活にはローンというものはありません。では、子供や孫に足りない生活費を出してもらいますか。
そんなことなかなか言えないですよね。
ということは、必ず自分自身で老後の生活費はどうにかしないといけません。
みなさんならどうしますか。
老後の生活費を貯めていくためには、たくさん手段がある中の一つの手段として、前回の記事で書いた変額保険というものがあります。気になる方は、こちらからどうぞ。
火災
ここでは、住宅が火災(水災・地震等含む)にあった時に、修復・建て直し・他人への損害賠償の可能性があるというお話です。実際に火災があったらどれくらいお金がかかるでしょうか?
住宅とは、人生で1番高い買い物と言われています。その名の通り、数千万円はすると思います。それを元通りに戻すとなると、やっぱり数千万円必要ですよね?しかも、家はすぐには完成しません。完成するまで数ヶ月かかるかもしれません。でもその間も自分たちは生活をしていかないといけません。ということは、修復や建て直し費以外にも、その間に住むホテル代等も必要になってきます。家具・家電代も必要ですよね。
それだけではなく、アパート・マンションでは下の階の部屋に水漏れがあれば、損害賠償を請求されるかもしれません。自分の家だけではなく他人の家のお金も必要になってきます。
そうすると、
かかる費用は、数千万円。
交通事故
車の事故でお金がかかることは4つ。
○事故の相手の身体に対して
○事故の相手の物に対して(車・建物など)
○自分自身(同乗者含む)の身体に対して
○自分の車に対して
この4つの場面で特に大きなお金がかかるのは、事故の相手に対してです。相手の身体に対しては、治療費・慰謝料・逸失利益など、多いときでは1億以上にもなります。物に対しては、車であればある程度予想できますが、店舗とかであれば、店舗の修繕費・修繕中に得られるであっただろう収益などその損害賠償は多額になるでしょう。
かかる費用は、1億円以上の可能性も。
ここまで読んで、一度保険を考えてみようかな。と思った方は、
実際に保険を考えていく上でのポイントを次でお話しますね。
保険の4つのポイント
- 誰のために考えるのか。
- どんな場面に必要なのか。目的は何なのか。
- いつ必要なのか。いつまで必要なのか。
- いくらあったら安心なのか。
まとめ
保険は、貯蓄がある人は必要ない!
十分な貯蓄がない人は、最悪の場面を考え、優先順位を考え、最低限の保険を検討する。
<お金に困る場面・内容>
- 入院(病気・ケガ)・・・治療費
- 三大疾病(ガン・急性心筋梗塞・脳卒中)・・・治療費・生活費・介護費
- 介護・就業不能(働けない)状態・・・介護費・収入減少
- 死亡時(生活費・お墓代)・・・遺された家族の生活費
- 教育資金・・・教育資金(主に大学・短大・専門学校)
- 老後生活・・・老後の生活費(介護費含む)
- 火災・・・家や家具の修繕費
- 交通事故・・・車・建物等の修理代、自分や相手の治療費
保険の必要性を感じたら、4つのポイントを抑える!
今回は大まかな概要だけでしたが、もっと詳しい内容(各論)は別記事で書いていけたらと思います。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。